2013年3月10日日曜日

耳鼻科医(医者)の花粉症対策の記事が面白い

今年の花粉があまりにひどくて、毎年飲んでるクラリチンも効かなくて、もうネットで
花粉症関連の記事を数十サイトは見まくっているが、一番コンパクトにまとまっていて
面白いサイトを見つけたので紹介。

▼耳鼻科医の診療日記
http://jibika.exblog.jp/

面白かった順にいろいろ紹介。


▼第2世代抗ヒスタミン薬の比較
http://jibika.exblog.jp/19891084/
花粉症を抑える薬で中心となるのが抗ヒスタミン薬と呼ばれる、かゆみの物質(ヒスタミン)
を受け取った側の抗体反応を抑える薬。第1世代は効くけど眠くなる、第2世代は効くけど
あまり眠くならないという特徴がある。この記事では第2世代の抗ヒスタミン薬をいろいろな
観点で比較している。

結論としては、
眠くなりにくいのがアレグラ、クラリチン、アレジオン、エバステルなど
効果が高いのがアレロック、ザイザル、ジルテックなど
安いのはクラリチン、高いのはアレグラ、アレジオン
といったところ。眠気が少ないはずの第2世代の中でも効果や眠気にかなり差があるようだ。


▼抗ヒスタミン薬の変遷
http://jibika.exblog.jp/19843144/
花粉症で鼻水が出る仕組みや抗ヒスタミン薬の変遷に関して説明。
花粉症で鼻水が出る仕組みは簡単には
花粉が体内に

体内で抗体反応が起き、肥満細胞からヒスタミンが放出

三叉神経末端や、一部鼻腺を刺激

鼻水
という流れ。花粉症の薬は上記の流れで、ヒスタミンの放出を抑えるものや
三叉神経末端などの反応を抑えるものなどがあるが、抗ヒスタミン薬は後者のタイプ。
ヒスタミンは脳内の情報伝達物質としても使われるので、抗ヒスタミン薬が脳に届いて
しまうと眠くなるが、脳に届く副作用を抑えたものが第2世代の抗ヒスタミン薬のようだ。


▼妊娠している方に使える抗アレルギー剤は?
http://jibika.exblog.jp/19797157/
妊娠5ヶ月目以降の人が使える花粉症の薬の候補を挙げている。ちなみに、2~4ヶ月
までは内服も点鼻も使えないとのこと。
妊婦向けの薬のリスクのガイドラインというものがオーストラリア基準とFDA基準の
2種類あるらしく、これらを元に、かつ副作用の少ない第2世代抗ヒスタミン薬から選ぶと、
クラリチンとジルテックが候補になると結論づけている。

ジルテックを挙げるならジルテックから眠くなる成分だけを取り除いたザイザルをなんで
この人はこの人は候補に挙げなかったのだろうと思ったが、オーストラリア基準の方に
評価がまだないからか。


▼スギ花粉症の方へ。
http://jibika.exblog.jp/17464703/
花粉症発症のメカニズムから主な治療法などを記載。
花粉はちょっとでも吸ったら発症するわけではなく、花粉を吸い続けてlgE抗体というのが
一定量以上になった時点でアレルギー反応が起きるとのこと。
治療法は主に3つ、薬によるもの、鼻の中の一部を焼くもの、脱感作療法があるとのこと。
脱感作療法(減感作療法)というのはスギ花粉を週1ペースで3年くらい注射して、
アレルギー反応を抑えるようにしていくというのは聞いたことがあるが、これやっても
必ず治るとも限らないと聞いたこともあるがどうなのだろう?
3年通うとかちょっと一般人にとって現実的な方法ではないので、実質薬を飲む対処療法
しかないというのが大多数の人の結論になりそう。


このサイトに限らず、もろもろ花粉症の薬に対してさんざん調べてきてわかってきたのは、
薬というのは大量の実験データを取ることで、効果、副作用、効果時間などを明らかにし、
各種試験を突破した上で世に出ていて、医者は薬の情報として添付されている、それら
実験データなどを根拠にして投薬の判断をしていること。そして、実験(臨床)データ、
副作用などの情報は、実は一般人でも下記の行政機関のページで知ることができる
ということがわかった。
http://www.info.pmda.go.jp/