2015年1月18日日曜日

ホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)って何?

ひどい風邪をひいて、数日を寝て過ごした。高熱が治まったと思ったら咳が止まらなくなった。
咳き込んで夜寝られないのだ。最初は空いている医者に行って、抗生物質をもらっておけば
よいくらいに考えていたのだが、咳が止まらなくなっていよいよやばいと思い、今度は3時間待ちの
評判の良い呼吸器・循環器の専門医のところに行った。

で、結局は気管支や肺はひどいことになっておらず、一安心だったのだが、その時に渡された
薬の一つが、この「ホクナリンテープ」という聞き慣れない貼り薬だった。ということでちょっと
調べてみた。

結論として、ホクナリンテープは気管支拡張剤という、気管支を拡張して呼吸困難を改善する
薬のようだ。成分名はツロブテロールで、ジェネリックだとツロブテロールテープになる。

では気管支拡張剤には他にどんなものがあるのかというとこのページが詳しい。
喘息発作のおきるしくみ”と、“薬のはたらくしくみ”

これによると気管支拡張剤には2種類があるようだ。
ひとつは早く効果が現れるもの(交感神経刺激剤)で、これはアドレナリンβ受容体刺激剤。
もうひとつは、ゆっくり効果が現れるもの(テオフィリン製剤)でキサンチン誘導体。

それぞれ薬剤名は下記の通り。
・主な交感神経刺激剤:メプチン、ベネトリン、ブロンコリン、ベラチン、ホクナリン、ブリカニール、など
・主なテオフィリン製剤:テオドール、テオロング、スロービット、ユニフィル、テルバンス、アーディフィリン、など

つまりホクナリンテープは早く効果が現れる方に属する気管支拡張剤ということになる。
いずれも、気管支拡張剤には心臓をドキドキさせる副作用があるようだ。
また、脈拍が早くなるので、高血圧の人には要注意の薬とのこと。

副作用の具体例に関してはこのページが詳しい。
風邪や咳でホクナリンテープをはっていませんか?
・ホクナリンテープで実際に効果があると感じている人は1割程度
・ホクナリンテープの適応症は、喘息、旧姓・慢性気管支炎、肺気腫で、風邪に気軽に使うべきではない
・子どもの風邪に不用意に使う親が結構いて、脈拍が早くなることによるめまい、吐き気の副作用に見舞われる子がいる
・皮膚が乾燥していると薬の吸収が悪く、汗をかいていたりすると吸収がよいという具合で、効果の予想が立てにくい

などのデメリットがあるようだ。

私のケースに関しては・・息苦しいくらい咳き込んでいて、ホクナリンテープを出してもらって
よかったとは思っているが、他にもいくつか薬を出してもらっているので、一体どれが効いて
いるのかは、よくわからない。