2013年5月9日木曜日

トランサミンやトラネキサム酸って何やっている薬か

医者でこの薬をもらったので調べてみる。
まずトランサミンが先発品、トラネキサム酸というのはジェネリック薬品の名前、もしくは
トランサミンの有効成分のことのようだ。

トラネキサム酸の作用に関してだが、主に2つあって、一つは止血作用。これはプラスミン
という血液の凝固を妨げる成分の働きを阻害する役割がある。ちょっとややこしいが、
止血阻害成分を阻害する、つまりは止血作用があると覚えておけば良い。

もう一つは、抗アレルギー、抗炎症作用があるとのこと。なので、今回私は風邪の症状に
対してこの薬を出されたので、喉の腫れとかを抑えるために出されたものと思われる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%A0%E9%85%B8


風邪薬のPL配合顆粒やピーエイ配合錠に関するまとめ

医者から風邪薬と言ってピーエイ配合錠という薬をもらったのだが、抗生物質などと
何が違うのかよくわからなかったので調べてみる。


まず、この手の風邪薬に関して、PL配合顆粒というのとピーエイ配合錠という2種類の
薬があって、違いは何だという話だが、成分的には同じ物のようだ。
PL配合顆粒
ピーエイ配合錠
PL配合顆粒の方が塩野義製薬が作っている先発品で、ピーエイ配合錠はジェネリック
薬品だ。それとピーエイ配合錠は1粒あたりの成分がPL配合顆粒の半分になっているが、
ピーエイは基本的に一度に2錠づつ飲むので1回で飲む有効成分の量は同じだ。
ヤフー知恵袋でのPLとピーエイの違いに関する回答が下記。
風邪を引いた時によく貰うPLとピーエイ錠は同じ成分みたいですが...


ということで、PLの話に戻すと、PL配合顆粒の有効成分は下記で構成されているようだ。

サリチルアミド270mg
アセトアミノフェン150mg
無水カフェイン60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩13.5mg

つまりは単成分の薬ではなくて、複合成分で構成されている薬のようだ。
それぞれどんなことをやっている成分なのかを調べてみる。

・サリチルアミド
これは炎症止めのようだ。喉の腫れなどを抑える役割ということ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%89

・アセトアミノフェン
これは解熱鎮痛剤。要は熱っぽい症状を抑える役割。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3
ちなみに単体では効き目が弱いので、複数の成分で風邪薬として使うことが多いようだ。
例としてはアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの3つを混ぜて使うACE(エーシーイー)
処方とか。

・無水カフェイン
コーヒーや栄養ドリンクでお馴染みのカフェイン。興奮作用があって眠気が取れることで
すっかり有名な成分だが、この薬に入っている理由は、他の薬による眠気の作用を抑える
ということではなく、鎮痛補助目的で使われているようだ。つまり軽い痛み止めのような役割。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3
ちなみに無水カフェインとカフェインの何が違うのというと、名前の通り水分を含んでいるか
どうかの違いです。下記の回答によると、カフェインは普通に生成すると水分子がくっついた
「水和物」になってしまうらしい。錠剤に水分を含ませるわけにはいかないので、わざわざ
水分を抜いた無水カフェインにしているというわけ。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/582727.html

・プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
これは抗ヒスタミン薬のようだ。つまりあの花粉症とかで有名な、鼻水などを抑える役割。
ただ、最近の花粉症の薬が第二世代抗ヒスタミン薬という、いわゆる眠くなりにくいタイプ
の薬なのに対して、このプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は、眠くなるタイプの
第一世代抗ヒスタミン薬とのこと。
http://heisei.cocolog-nifty.com/heisei/2010/11/post-af05.html
なんで第一世代のものが眠くなるのかをざっくりだけ話すと、鼻水を出す原因になる
ヒスタミンは脳内の伝達物質にも使われていて、薬が脳に届くタイプのものはこの脳内物質
まで抑えてしまうので眠くなるというわけ。第一世代は脳に届くタイプなので眠くなります。


ということで、PL配合顆粒、ピーエイ配合錠の有効成分をざっと見てきたが、
炎症止め、解熱鎮痛剤、鎮痛補助剤、抗ヒスタミン薬の4つで構成されているようだ。
ただ、この4つとも原因となるバイ菌を殺す成分はどこにも入っていないよね。単につらい
症状を緩和させているだけだよね、というのもわかった。

だから抗生物質がバイ菌を殺すタイプの薬なのに対して、この薬は症状を抑えるための
風邪薬と理解しておくのがよいかと。


2013年3月10日日曜日

耳鼻科医(医者)の花粉症対策の記事が面白い

今年の花粉があまりにひどくて、毎年飲んでるクラリチンも効かなくて、もうネットで
花粉症関連の記事を数十サイトは見まくっているが、一番コンパクトにまとまっていて
面白いサイトを見つけたので紹介。

▼耳鼻科医の診療日記
http://jibika.exblog.jp/

面白かった順にいろいろ紹介。


▼第2世代抗ヒスタミン薬の比較
http://jibika.exblog.jp/19891084/
花粉症を抑える薬で中心となるのが抗ヒスタミン薬と呼ばれる、かゆみの物質(ヒスタミン)
を受け取った側の抗体反応を抑える薬。第1世代は効くけど眠くなる、第2世代は効くけど
あまり眠くならないという特徴がある。この記事では第2世代の抗ヒスタミン薬をいろいろな
観点で比較している。

結論としては、
眠くなりにくいのがアレグラ、クラリチン、アレジオン、エバステルなど
効果が高いのがアレロック、ザイザル、ジルテックなど
安いのはクラリチン、高いのはアレグラ、アレジオン
といったところ。眠気が少ないはずの第2世代の中でも効果や眠気にかなり差があるようだ。


▼抗ヒスタミン薬の変遷
http://jibika.exblog.jp/19843144/
花粉症で鼻水が出る仕組みや抗ヒスタミン薬の変遷に関して説明。
花粉症で鼻水が出る仕組みは簡単には
花粉が体内に

体内で抗体反応が起き、肥満細胞からヒスタミンが放出

三叉神経末端や、一部鼻腺を刺激

鼻水
という流れ。花粉症の薬は上記の流れで、ヒスタミンの放出を抑えるものや
三叉神経末端などの反応を抑えるものなどがあるが、抗ヒスタミン薬は後者のタイプ。
ヒスタミンは脳内の情報伝達物質としても使われるので、抗ヒスタミン薬が脳に届いて
しまうと眠くなるが、脳に届く副作用を抑えたものが第2世代の抗ヒスタミン薬のようだ。


▼妊娠している方に使える抗アレルギー剤は?
http://jibika.exblog.jp/19797157/
妊娠5ヶ月目以降の人が使える花粉症の薬の候補を挙げている。ちなみに、2~4ヶ月
までは内服も点鼻も使えないとのこと。
妊婦向けの薬のリスクのガイドラインというものがオーストラリア基準とFDA基準の
2種類あるらしく、これらを元に、かつ副作用の少ない第2世代抗ヒスタミン薬から選ぶと、
クラリチンとジルテックが候補になると結論づけている。

ジルテックを挙げるならジルテックから眠くなる成分だけを取り除いたザイザルをなんで
この人はこの人は候補に挙げなかったのだろうと思ったが、オーストラリア基準の方に
評価がまだないからか。


▼スギ花粉症の方へ。
http://jibika.exblog.jp/17464703/
花粉症発症のメカニズムから主な治療法などを記載。
花粉はちょっとでも吸ったら発症するわけではなく、花粉を吸い続けてlgE抗体というのが
一定量以上になった時点でアレルギー反応が起きるとのこと。
治療法は主に3つ、薬によるもの、鼻の中の一部を焼くもの、脱感作療法があるとのこと。
脱感作療法(減感作療法)というのはスギ花粉を週1ペースで3年くらい注射して、
アレルギー反応を抑えるようにしていくというのは聞いたことがあるが、これやっても
必ず治るとも限らないと聞いたこともあるがどうなのだろう?
3年通うとかちょっと一般人にとって現実的な方法ではないので、実質薬を飲む対処療法
しかないというのが大多数の人の結論になりそう。


このサイトに限らず、もろもろ花粉症の薬に対してさんざん調べてきてわかってきたのは、
薬というのは大量の実験データを取ることで、効果、副作用、効果時間などを明らかにし、
各種試験を突破した上で世に出ていて、医者は薬の情報として添付されている、それら
実験データなどを根拠にして投薬の判断をしていること。そして、実験(臨床)データ、
副作用などの情報は、実は一般人でも下記の行政機関のページで知ることができる
ということがわかった。
http://www.info.pmda.go.jp/



2013年1月28日月曜日

第一類医薬品とか第二類医薬品とか第三類医薬品とか違いは一体何だ?

花粉症の薬として有名なのはクラリチンとアレグラだが、この眠くならない花粉症対策薬の
二大巨頭の一角、アレグラがついに市販薬になったらしい。
http://www.allegra.jp/top.html

で、気になったのが第一類医薬品という言葉。ガスター10とかもCMで「薬局で薬剤師の説明・・」
とかうるさく言っていたのでこれも第一類医薬品なんだろうが、そう言われてもいまいちわからない。

ということで調べてみた。まずはwikipedia。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%94%A8%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81

目次長っ・・この時点で読む気無くすわ。
ひと通り読み込んだことをまとめると、効果効能・副作用ともに
第一類医薬品>第二類医薬品>第三類医薬品
となっているようで、効果効能・副作用ともに強い第一類医薬品については販売に関する規制やら
決まり事が多いということのようだ。具体的にそれぞれをまとめると

▼第一類医薬品
薬剤師のみが販売できる薬で副作用リスクが高いもの。
主にスイッチOTCという医療用医薬品の中で副作用が少ないものを一般用に認可した薬や、
ダイレクトOTCという国内で医療用医薬品としての実績がないものを一般医薬品として認可した薬が
多く該当する。
有名な薬としては
・リアップ(発毛剤)
・ロキソニン(痛み止め)
・ガスター10(胃腸薬)
・アレグラFX(花粉症対策薬、抗ヒスタミン薬)
など。
上記の経緯から効き目や副作用が強いものが多いので、「薬剤師による積極的な情報提供」が
販売時の義務になっている。書面での情報提供が必須であったり、広告では
「この医薬品は、薬剤師から説明を受け、使用上の注意をよく読んでお使いください」
という表示が必須になっていたりする。

▼第二類医薬品
薬剤師か登録販売者が販売できる薬で比較的副作用リスクが高いもの。
店頭での対面販売が前提で、ネット販売などの通信販売は不可。
販売者による情報提供は努力義務がある。
有名な薬としては
・パブロン(風邪薬)
・コーラック(便秘薬)
・太田胃散(胃腸薬)
・バファリン(解熱鎮痛剤)
など。

▼第三類医薬品
薬剤師か登録販売者が販売できる薬で比較的副作用リスクが低いもの。
ネットなどでの通信販売も可能。
販売者による情報提供の義務は特に無し。
有名な薬としては
・ハイチオールC(二日酔い対策薬)
・ショコラBB(肌荒れ対策ビタミン剤)
・アリナミンEX(疲れ・肩こり対策薬)
・マキロン(きず薬)
・サロンパス(肩こり・腰痛対策貼り薬)
など。

それぞれのカテゴリーの例を見るとまるわかりで、乱暴に分ければ
第三類医薬品はビタミン剤の類で登録販売者ならネット販売もできる、
第二類医薬品は風邪薬や胃腸薬などのいわゆる「薬」で登録販売者(か薬剤師)が対面販売をする、
第一類医薬品は元医療用医薬品などの強力な薬で薬剤師のみがきちんと説明をして対面販売をする、
というニュアンスで捉えておけばよさそう。

ちなみに医薬品のネット販売に関してはケンコーコムが裁判をしていたようで、2013年1月11日の判決で
上記第一類医薬品、第二類医薬品ともにネット販売ができるようになったとのこと。
http://www.kenko.com/info/notice/otc/otc_type.html

アレグラがネットで買えるってすごいな・・耳鼻科に行く必要がないじゃないか。

アレグラFX 28錠
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2013年1月14日月曜日

ビオフェルミンとラックビーの違い

ノロウイルスにやられたっぽくて、激しい嘔吐と下痢に襲われ、医者にいったら整腸剤として
ラックビーを処方された。そもそもビオフェルミンとラックビーって何が違うのかと思い調べてみた。
ら、ちょうどぴったしのものがあった。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1113407496
http://okwave.jp/qa/q308042.html

この辺の記事によるとラックビーはビフィズス菌、ビオフェルミンはラクトミンと糖化菌を使用している
のが違いで、つまりは乳酸菌の種類が違うということらしい。

ビフィズス菌とラクトミンに関しては下記のサイトに記載があったが、
↓ビフィズス菌
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2316014.html
↓ラクトミン
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2316012.html
両方共乳酸菌の仲間で抗生物質による腸の善玉菌死滅を補う目的と書かれている。

ちなみにビオフェルミンは医者から処方される医療用と市販薬のビオフェルミンSで成分が違うようだ。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1884902.html
上記によると、
医療用ビオフェルミン:ラクトミン6mg 糖化菌4mg/1g
ビオフェルミンS:ビフィズス菌末18mg フェカリス菌末18mg アシドフィルス菌末18mg/1日量
となっている。

医療用と市販薬で効果が違うのかどうかはよくわからないが、薬事法では
市販薬は病院薬(処方箋薬、医師または歯科医師の処方箋を必要とする医薬品)の3分の1以下の薬効
ということなので、市販のビオフェルミンのほうが薬効が弱い可能性はあるがこの辺調べた限りは
よくわからない感じ。

結論としてはラックビーもビオフェルミンも両方乳酸菌の一種を使っていて、整腸剤という目的も同じだし、
薬品会社が違うくらいだと捉えてよさそう。